お茶のこと

碾茶(てんちゃ)って、ご存知ですか?


宇治の伝統栽培法である覆下茶園で栽培した茶葉を蒸し、
碾茶炉(乾燥装置)で乾燥させた茶葉を碾茶と言います。
碾茶は"抹茶のもととなる茶葉"で、これを石臼で碾く(ひく)と抹茶になります。
長谷川栄製茶場では、その中でも希少価値の高い品種を栽培し、
常に手摘みの一番茶にこだわっております。


※全国の茶農家 約20,000軒のうち、全国の0.6%にあたる約40軒が、
全国で一二を争う碾茶の優良産地である宇治市近辺の農家になります。
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代々受け継がれるこだわりの茶作り


自然環境の変化に応じた肥培管理や
土壌を活かした土作りに重きを置き、茶樹を育てています。

                    
・年々の気候に応じた肥培管理
・香気が良いとされる宇治木幡の土壌を活かした土作り
・宇治の伝統栽培法による手摘み一番茶
・熟練の摘み子による摘み取り作業
・自社工場にて製造

(年々の芽のあがりの見極め、蒸しの水分量、炉の温度など)
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どれだけ時が流れても、変えてはいけないものがある。


茶摘みの約一ヶ月前、ちょうど新芽が出てくるころに「寒冷紗(かんれいしゃ)」で覆う自然仕立ての茶園です。
上部に二重で覆い、側面にも広げて日光を97%遮断します。
そうすることにより、苦味渋味の成分「カテキン」の生成を抑え、
甘味旨味の成分「テアニン」の生成を促すことができ、独特の芳香(覆い香)を持つ茶葉が育ちます。
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高品質な一番茶にこだわるため、覆下園での日光遮断のタイミングや期間を見極め、
一年に一度のみ、摘み子により一芽一芽丁寧に摘み取ります。
言葉で言ってしまえば簡単なことですが、茶樹の状態や日々変わる天候が相手の作業は熟練のなせる技。
長谷川栄製茶場の職人技から宇治茶葉100%の抹茶が生まれるのです。

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覆下園で手摘み取られた茶葉は、蒸し器にかけられます。
その後、今では数少なくなっている自社の碾茶炉を通り乾燥させます。
蒸しと乾燥の工程を経て作られた茶葉のみ碾茶と呼ぶことができます。

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蒸し機
摘採した茶葉を蒸します。その年々の茶葉によって含まれる水分量が異なるため、蒸気の量を調整する大切な行程です。
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散茶機
蒸された茶葉をファンで吹き上げることによって余分な水分を飛ばし、重なった茶葉を展開させます。
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碾茶炉
炉の中は3段に分かれており、茶葉を約20分間かけて各段を通すことで乾燥させます。
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碾茶炉
炉の温度はその年の茶葉の状態によってコントロールが必要とされます。
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仕立て上がった荒碾茶
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